NHK BS世界のドキュメンタリーで見たのは、コペンハーゲンに2019年に完成した「コペンヒル」の話。デンマークのコペンハーゲンといったら、真っ平らな街で、その埋め立て地に老朽化したゴミ焼却炉を新替えするに際し、建築コンペをして、工場の上に傾斜屋根を乗せ、そこに人工芝を張ってスキー場にするというプラン。
日本では絶対に実現しないプランだ。なぜって、金がかかりすぎるからに決まっている。真四角な建屋にしてしまうのが日本でのゴミ焼却工場の常道だろう。お金のあった頃にできた大阪のある清掃工場以外に面白い建屋の焼却工場の話を聞かない、私が知らないだけかも知れないけれど。
デンマークでゴミ焼却工場の実績といったら、多分Vølundという会社が多くの実績を持っていて、コペンハーゲンに本社があった。それを知っていたから、ひょっとしてと思って調べてみると、「あっと驚くため五郎（古いなあ）」で、この会社はいつのことか知らないが、米国のBabcock & Wilcoxという会社にとっくのとうに買い取られて子会社になっているのだった。
もう知っている人は誰もいないんだから構わないけれど、どんなドラマがあったのかは多少は気になる。スペイン出身の、もう名前も忘れてしまったけれど、社員にニューハウン近くのレストランでブイヤベースをご馳走になったんだけれど、短期間で世界を一周してしまった出張中で、食べながら寝てしまったことを思い出した。ごめんなさいねと謝ったけれど、いくら時差とは云え、ビジネスディナーの最中に寝てしまうなんて、聞いたことがない大失敗だった。ビジネス・パートナーへの表敬訪問で良かったよ。
