豪州では、大雨雲が北部のクイーンズランド州に大量な雨を降らして、川筋が溢れて洪水を引き起こしている。その大雨雲はどんどん南下をしつつあり、QLD州南部からNew South Wales州北部にかけての川筋が洪水を引き起こす危険のまっただ中にあり、豪州気象庁は今後より南に下がる可能性があり、下手をするとシドニーへ通じる河川の洪水が起きる可能性がないとはいえないと云いだしている。
豪州東周辺部は季節の変わり目に必ず大雨が降る。雹だったりする。そして河川が溢れる。
なぜそんなにしょっちゅう川が溢れるのか、という疑問が湧くのだけれど、あれだけ広い国土にあり、ほとんどの地域が都会ではなくて、いわゆるリモート地域であって、細かいクリークが縦横無尽に走り、河川管理なんてことがほとんどできかねる地域だからである。ちょっと都会からアウトバックに出てみると、車でちょっと走ればすぐに「ここは雨がたくさん降ったら溢れるからね」と書かれた標識がある小さな橋にしょっちゅう遭遇する。走ってみれば、あぁこれを全部溢れないように管理なんてできねぇなぁと納得できる。その流れがどんどん合流して最後に大きな川となるわけで、これを下だけで絞ったら、大雨が降ったらすぐさま上で溢れる。
「事件は現場で起きている」のである。
