ほぼ足りてまだ欲 その先

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全く変わっていない

 旧知の人たちとのリモート会で、千葉の病院でMSW(Medical Social Worker)をしている人によると、今や病院には多種多様な国籍、民族出身地の外国人の人たちと接する機会が驚くほど増えているという。
 もちろん外国人の人たちがこの国に多くなってきているということは知ってはいるのだけれど、実は普通に暮らしてきた日本人があっと驚く状況になっていることがなかなか表面にでてこない。
 しかし、多くの高校生、大学生年代のスポーツ選手の中にもどんどん外国の血を引き継ぐ日本人がたくさん見られることから類推したら、ちょっとは気がつくはずだろう。プロ野球選手の中にも、バスケットボールの選手の中にも、もちろんテニス・プレイヤーにもいるではないか。
 ということは、どんどんそうした人たちが日本に暮らしているということを意味している。外国人研修ビザを持って入ってくる人はもちろん、スリランカ人のウィシュマさんのように、不法滞在だというレッテルを貼られて、国外追放にならんとする人たちだってたくさんいるし、難民申請しているのに、ならんならんととにかく難民を認めない政府の方針が宙ぶらりんの外国人の存在を作り出している。ところが現場仕事を見ると、多くの外国人が働いている。コンビニに行ったらすぐさまその現状がわかる。近所のトンカツ屋は日本人はひとりだけで、あとの従業員は全員外国人だったりする。
 そうなれば、当然病気もするが、健康保険に加入できない状態になっている外国人の場合は、おいそれとは病院にかかることもできない。それでも病気が悪化すればしょうがなく運び込まれてくる。では、彼等の医療費はどうなっているのか。金持ちなら負担できるだろうけれど、そうでない場合がほとんどだ。病院が背負い込む、あるいは地元自治体が負担するということにならざるをえないが、実はこの問題は、もう何十年も変わってはいない。だぁれも、何にも解決の法的基盤を整備することがない。なぜなら票にならないからだ。見返りは何もない。現場の人たちのそれぞれのモラルにおんぶに抱っこの状態となっているまんまだ。

全く変わっていない。