ほぼ足りてまだ欲 その先

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駅伝

 今日は来年正月の箱根駅伝の予選会だった。
昔は予選なんてテレビで放送されることはなかった。スポーツ新聞で知るくらいだった。
それが今では地上波テレビで生中継されるどころか、ラジオでも中継があって、密着取材番組が夜中に放送される始末だ。
ちょっと騒ぎ過ぎではないかという気がする。

再来年の正月のレースは100回記念大会で予選も全国の大学に開放されるといっている。
しかし、どうやって走るんだろう。参加希望校にすべからく開放したらとんでもない人数が走るのではないだろうか。
どこでやるのか。

もう一つの疑問は外国人留学生の扱いだ。
日本人トップゴール選手のインタビューはともかくとして、なんで全選手トップゴール選手のインタビューはしないのか。
ラソンもそうだけれど、必ず「日本人選手トップ」という扱いをする。
つまり、外国人選手はもう別格扱いにしちゃう。
留学生だろうと、そうでなかろうと扱いは平等でいいじゃないか。

 裏には学校の名前を宣伝するためにピンポイントで外国人選手を特別扱いして投入する取り組みを是としていて、それでいながら日本人選手だけを本当の選手的な扱いをするメディアとの寄りかかり合いがある。
 たまに区間賞の外国人選手へのインタビューをテレビで見ると、まともに日本語が喋れなかったりする。あれで留学生として授業に参加できているんだろうかと訝しい。実際に現場で留学生と接するとみんな流暢ではないが、もちろんコミュニケートすることはできる。卒論なんかになると、とにかく日本語は「てにをは」が難しくて、日本で育ったネイティブな日本語使用者(つまり日本人学生)でもおぼつかないが、丁寧に手を入れてあげて説明をするとメキメキ上達する。
そういうことから類推すると、ほとんど日本語の喋れない外国人選手は授業なんかに出ていないんじゃないか、という疑いを持つ。
 殆ど知られていない大学がこうしたスポーツに特化して名前を売るやり方を一方的に非難する気はないが(ほとんどそう聞こえるが)、留学生を一方的に消費するやり方には疑問が残る。
 こうしたやり方が「技能実習」という奴隷的労働をそのままに放置する社会を容認しているのであり、不法滞在者にはどんな扱いををしても良いという風潮を容認している。戦時中に戦時捕虜には何をしても良いという風潮を是認した倫理観、大災害時に外国人を惨殺したことを口を拭って知らん顔する風潮に繫がっている。