ほぼ足りてまだ欲 その先

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Lowel High School


 BS 世界のドキュメンタリー「もっと頑張れる! アメリカハイスクールのリアル」という番組の再放送を見た。(製作:2021年の割には誰もマスクなんてしていない。)
San Franciscoというかもう太平洋に面した動物園のそばにあるLowel High Schoolの12年生の大学受験物語。

 公立の高校では進学校として名高い学校だったそうだけれど、近年その優位性がどんどん下がってきていて、かつてはStanfordに何人も進学したそうだけれど、最近ではそれもなかなか難しくなっている。チャイニーズ系がどんどん増えていて(まぁ、当然だろう)白人の生徒がいうにはLowel Highだというと「なんでチャイニーズの学校に行ってんの?」と聞かれるほどだという。確かに生徒の大半はチャイニーズ系で、多分校長までチャイニーズだろう。なんたって、サン・フランシスコなんだもの。


 アメリカの新学期は9月始まりだけれど、3ヶ月後にはもう12年生は各大学へのアプリケーション提出に追われ、合否が出てきて悲喜こもごもとなる。日頃の成績もGPAで良いスコアを取っていなくちゃならないし、SATとかACTなんて共通テストも関係してくるし、結構一生懸命に勉強しないとなかなか入れない。その上、一体自分がどんな勉強をしたいのか、それを明確に具体的にアッピールしなくちゃならない。その上、勉強以外にどんなアクティビティに参加してきたかも加味されるっちゅうわけだから、ちゃんとした大学に行こうとするとまさに遊んじゃいられない。

 昔は手紙で合否が告げられたものだろうに、今はネット上で見られるわけで、その結果が通知される日には、彼らはまさにドキドキだ。日本の高校は共通試験と一発試験があるみたいだけれど、GPAがないのだけでもアメリカの高校生から見ると気楽だろうなぁ。その上、どんな研究をやっていこうとするのかと大学にアッピールする必要もない。そもそもそれすらはっきりしていないのが普通じゃないのかなぁ。「あの大学に入る」ってことが最終目的化しているんだものなぁ。なんて良い加減な大学生活を送ってきたもんだろうかと、自分の過去を振り返って、実にもったいないことをしたもんだと、大変に虚しいものがあるなぁ。しかし、自分だったらあのプレッシャーには耐えられなくて、途中でドロップ・アウトしちゃったかも知れないよなぁ。タフな神経を持ちたかったなぁ。