ほぼ足りてまだ欲 その先

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勉強

 私がまともに勉強したといえるのは、中学三年から高校二年まで。そしてその後は51歳からの4年間。つまり合計しても7年間くらいしきゃ勉強していない。浮ついた世相そのものに自分を見失った間はほとんど勉強の「ベ」の字もしていない。
 だから、今部屋を埋め尽くしている書籍はその後半の4年間に積み上がったものだといっても良いだろう。その割りに古いものがかなりあるのは神保町、高田馬場あたりの古書店から持ってきた、あるいは大学や地元の図書館の廃棄本があるからだ。その分、若干かび臭い匂いが混じっている。
 勉強という言葉の意味が違うという説もある。高校三年から浪人をしていた二年間にやっていたことは、あれは勉強というものではないだろう。その上、そっちの偏った意味の勉強でも失敗していたのだから、なにをか況んやだ。
 言葉の意味を問う、あるいは事象の中身を問うという問題であれば勉強に相当するものかもしれないけれど、言葉の記憶を問う、事象の記憶を問うというのは勉強に相当するとは思わない。資料を知っていて、資料を取り出すことができて、それで回答できればそれで良いんだと思っている。
 だから、勉強は歳をとって記憶力が減退してもできるのだ。