10日を過ぎれば「本の雑誌」の最新号も売りに出るだろうと、勇躍(どこが勇躍か分からんけれど)日本橋に出かけた。
雨模様だから傘を持って出ようとしたら、降ってない。カバンの中の折り畳み傘でまかなえるだろうと置いてきた。
バスで二人席に一人で座っている爺さんがいたから「座らせてくれ」といったら、どこで降りるかと問う。答えると同じところで降りるという。聞きもしないのに、なぜそこで降りるのかを説明してくれる。私と同じ動機だった。新情報を教えてあげた。
日本橋で降りて、一旦下へエレベーターで降り、ちょっと歩いて、今度は違うエレベーターでズンズンと上がると、一層目の地下に出る。話はとても複雑で、この駅の構造は今でもよく分からない。多分、この駅を日常的に利用している人たちですら、自分がいつも通る通り道しか知らないと思う。そのB1で降りると、「スゥミィまぁせん」とカタコトの中国訛り日本語で女性がいう。何かと思ったら「ナリタ、エアポート!」とB2とB3を指さす。都営地下鉄浅草線で成田空港へ行くのはB2で降りるのか、 B3かということだと判明する。そばにいた日本人おばさんが教えてあげた。よく頑張って旅行してんだなぁと感心した。日本は安全でよかったね。パリだったら怖くて聞けないよ。
丸善の店員さんがいうには「本の雑誌」はいつ入ってくるか分からないというんだね。「本の雑誌」のHPには10日発売としてあるんだけれどなぁ。どういうことなんだろう。あの雑誌はそんなに良い加減なのかねぇ。岩波の「世界」の7月号とちくま新書の「B29の昭和史」を買う。それだけなのにポイント50円を引いてもほぼ2千円だった。B29は端から昭和にしか存在しないけれどね。
それにしても大右翼雑誌の月刊WILLの表紙には笑った。「日本の守護神・高市早苗」って大書してある!本気でこんなこと書いてんのかね!?もう価値観とか人生観とか、みんなぐちゃぐちゃに狂っちゃってんですかね?それで気がついたんだが、テレビの参院決算委員会を見ていたら、高市早苗はまだ閣僚なのね!あ、そんなこといったら、あのおふざけ河野太郎だって、まだ大臣なんだってね!ヘェ〜!?この国滅亡するな。
電車の中の日本人乗客は八割方マスクをしているが、外国人旅行者はほぼ95%はノーマスクで、白人に限っていえば100%に近い。これだけマスクをしている現地人の中にいて、「やっぱ俺もマスクしよう!」という気にならないものかと不思議でしょうがない。自分だったらするだろう。
埼玉県のしろこばと水上公園で漫画週刊誌が主催のアイドル、グラビア・アイドルの水着撮影会が開かれるということに関して埼玉県知事が使用許可を取り消すと宣言したら、なんとかの自由を妨害するのか、これがダメで、人前であられもない格好で踊るサンバ・カーニバルはどうして許されるのか、というようなしょーもない反論が乱れ飛び、とうとう埼玉県知事は取り消しを撤回したというのである。
しろこばと水上公園というのは公設だが、運営は財団法人埼玉県公園緑地協会である。結構昔からあるいわゆるウォーター・パークの先駆けで、流れるプールやさざなみプール、ウォーター・スライダーなんてのもある。夏になると、まさに家族づれがやってくる。
そんなところで、胸も露わになりそうな水着を着た女の子がいやらしい顔つきをしたオタク男子達のカメラに向かって、いやらしい目つきをして見せるような(おじいさんらしい表現でしょ!?)そんな写真撮影会をやろうってんだから、そりゃ普通の人だったら、やめてくれよ、この夏遊びに行ったら、あぁ、ここであのいやらし目付きの写真を撮ったんだなと気持ち悪くなりそうだ。
そういう写真はどっかホテルの奥まったプールとか、グアムなんかの(行ったことはないけれど)岩に囲まれた人知れずのビーチなんかで密やかに撮られるべきだと思うんだよね。その辺のプールでいぎたなく撮ってもらいたくない。
それでも「なんとかの自由」みたいなことをいってるやつが大手を振るという、嫌な世の中だ。
終戦直後のいわゆる「ヌードスタジオ」みたいないやらしさを感じる。アーパーでやればなんでもオッケー牧場なのかよ。(もはや爺さんにしか通用しないな、この話)