2020年1月26日だったと思うが、それが最後に酒を飲んでタバコを吸った日だ。
それから旅に出て、帰ってきたのは2月7日だっただろうか。とても心配だったので、帰ってくるなり保健所に電話して「検査をしてほしい」といったら「37.5℃が4日以上続いたら連絡しなさい、それまでは検査は受けられない」と断られた。あれから全くほぼ一滴も酒を飲んでいないし、タバコも吸っていない。こうなると全く酒を飲みに行こうという気にならないし、タバコを吸いたいとも思わない。多分元々好きじゃなかったのだろう。それにしては随分酒・タバコに金を費やしてきてしまった。あれがなかったら、さまざまなものを手に入れることができたかもしれないし、様々なところへ出かけられたかもしれない。こうなってみると他人のタバコの煙が臭くてしょうがない。
しかし、酒・タバコをやらないでいたら、面白かったいくつもの出来事は起こらなかったことになるんだろう。人生なんて、わかんないもんだ。
今日は集合住宅の中学生たちが早くから学校から帰ってきた。一人の女の子とエレベーターが一緒になったから、どうして早いのかと聞いたら、試験期間なんだという。そうかそりゃ大変だね、僕なんかほとんど一夜漬けで終わらせてきたんだなぁ、だけど、それだから今になるとほとんど覚えてないんだよなぁ、バカだったなぁ、あの頃ちゃんとやっておけばなぁって、この歳になって後悔するんだよ、といってあげた。こんな爺さんの話、ほとんど効果ないよね。でも、彼女はきっと懸命に勉強するんだろう。同じ轍を踏んでもらいたくないけれど、こればっかりは人生わかんないもんだからね。
