ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ケーブルカー

 San Franciscoのケーブルカーなんだけれど、終点に来ると、手動のターンテーブルがあって、係のおっさんが2−3人で押してぐるっと方向転換する。

 50年ほど昔は、この方向転換は普通のお客たちがてんで勝手に出てきてみんなで押して回したもんだった。
それがいつの頃からか、一般人は入っちゃいけないことになって、係員だけで押している。なんかあったのかもしれない。

 ケーブルカーというくらいで、ケーブルが地中に埋まっていて、このケーブルがぐるぐると四六時中走っている。そのケーブルをケーブルカーの運転手がグリップをグイッとひっぱって走っているケーブルに掴まらせて車両ごと引っ張ってもらう。しかし、時としてそのグリップが緩んできちゃうことがあると、ケーブルが滑ってしまう。

 坂を上がる途中でケーブルをグリップしているのが滑っちゃったりして、登りきらなくなると、乗客の誰かが降りて、後ろから来る車を避けさせて、ケーブルカーは途中まで戻ってくる。そこでもう一回ケーブルをグリップし直して上がっていったものだった。
みんな特別なことと思ってなくて、したり顔をしてやっていた。


 Mason & Washingtonにあるケーブルカー博物館は実はワイヤーをぐるぐると回している動力施設にもなっている。