ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

急に涼しい

近所のお寺さんの墓地がお彼岸で扉を開放しています

 本当に急激に温度が下がって、タオルケットでは寒くて、風邪を引きそうなくらいです。
部屋の窓は全部きっちり締めてしまいました。短パンではいられなくて、ジーパンに履き替えました。
Tシャツが急に寒々しくなりました。一体、なにが起きているのでしょうか、というか、今までなにが起きていたのでしょうか。それでも月末にはまた最高気温が30℃を超えるよ、といっています。

 ネットで町山智浩藤谷文子YouTubeで映画「オッペンハイマー」の話を聞いたので、その原作を読んでみようと思いたったと思し召せ。
 原作は「AMERICAN PROMETHEUS - The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer (邦題 オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇)」というどちらも長い題名で、原作は2005年、邦訳は2007年にPHP研究所から出版されている、そんなに新しい本ではない。大体こういう(どういうことかわからないけれど)本はわが区の図書館は持っていないというのが相場なのに、なんとOPACで発見したのは意外だった。本を手にしてみると、非常に綺麗なままになっていて、いかに借り手がいなかったか、というのが良く分かる。この原作は2006年にピュリッツァー賞を取っている。映画がアカデミーを取るかもしれないと町山智浩がいっているからまた話題になるかもしれない。この本はAmazonで古本しか手に入らないらしいが、上下二冊で15,800円の値がついているというだから世の中油断がならんのだ。

 一緒に借り出してきた鈍器本の走りともいうべき2002年出版の小熊英二の「民主と愛国」は966頁という大著でありながら、これまで相当回数借り出されてきたようで、もうグズグズといってよいほどでそのうち分解してしまいそうだ。慶應義塾の学生がいて、何回もフラットベッドでスキャンしたんじゃないかと思うようである。
 映画にも描かれているそうだけれど、オッペンハイマーという人はとてももてたそうで、彼に接した女性はほぼ例外なく、イチコロだったらしい。昔からそういう男はたしかにいるもので、見ていて不思議でしょうがなかった。どうしてそういうふうな人間として生まれてきたんだろうかと。この表紙の写真を見てもそうだけれど、こういう人は目を見ているとそこになにかが宿っているのかもしれないと思うことがある。眼力があるというのか。そうか、それなら、これからはいつも目を見開いていればよいのか!と思ってもそれではなにも解決はしないのである。