ほぼ足りてまだ欲 その先

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ヤマメ

 その昔、草津の街を遠巻きにしてゴルフ場を登って、奥へ入っていったところにかつての鉄鉱石の山があったんですよ。草津の奥なので、「奥草津」と称していましたが、鉄鉱石の産出をやめたあと、掘り返した山を埋め戻してありました。硫黄分を含んだ湧き水の流れの他に、普通の水の流れもあって、それが自然に湿地帯なんぞを形成したりして池になりました。35年ほど前までは人が入れない私有地だったので、そこにある魚が住んでいる池を巡っては人知れずヤマメやニジマスをフライやルアーで釣ってました。それでも横を通る舗装道に車が上がってくると見えるので、車の音がすると、竿をその辺にやり過ごしていました。なんでそんなところに魚がいるのかというと、かつて近いところを流れる川に漁協があって、彼らが遊漁用に放流していたのですね。それのついでにほんの少し放流してもらったそうです。それを聴いてからは自分で田代湖の方の養鱒場から魚を買ってきて放流したこともありました。おかげで楽しめましたけれど、環境庁からはあとで怒られましたね。

 今はそんなせっかく自然に戻した地域も、中之条町に合併されたら、あっという間にやたらと太陽光発電パネルに覆われてしまいました。大きな母豚を導入して飼育していた豚舎も跡形もなく太陽光発電パネルになってしまいました。完全にあの時代は隠されてしまいました。もう誰も思い出したりしないことでしょうねぇ。