ほぼ足りてまだ欲 その先

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勤労感謝の日

 もう勤労をしていないので、誰からも感謝されることはない。家事の粗方を片付けてくれているつれあいに感謝するだけである。

 大正天皇についての書籍といえば、原武史の他に挙げられるのはこの古川隆久の著作である。彼は原武史に真っ向から反論をしているのだそうで、図書館から借りだしてきてからそれを知ってしまって、本を開くのに若干の躊躇がある。

 もう一冊はミネルヴァ書房から出ている日本評伝選の一冊だけれど、著者のディキンソンは東京生まれで、京都大からエール大だそうだ。もちろん原武史古川隆久の著作のあとに出ている。

 昨日書いたこちらの本が出たのは2010年で、大正天皇の結婚相手が伏見宮禎子女王から九条節子に変わった事件のことで、こちらは「大正天皇婚約解消事件」として角川ソフィア文庫になっている。

 そういえば、大正天皇が嘉仁(よしひと)という名前だったということについてすら、私はこれまで意識したことがなかった。それくらい大正天皇は影が薄い。明治神宮はあるけれど、大正神宮なんてないしね、なくてもいいけれど。
 実母である権典侍柳原愛子(なるこ)はそれまでにふたりを産んでいたけれど、ふたりとも幼くして死んでいる。他の側室が一男一女を産んでいたが、それも死んでいて、嘉仁が生まれた時に明治天皇には子どもはいなかった。