明日になると、2024年ということになって、夜中の零時になにかの境をわたることになるらしいんだが、昔からそれがなにか良く分からなかった。子どもの頃は遅くまでテレビを見ていても良い日だという理解でいた。暮らしていたのが横浜だから午前零時になると港にいる船が一斉に汽笛を鳴らして独特の騒音になっていた。それもこれも皆この歳になったら単なる思い出になった。
昼過ぎにスーパーへ行くと、先日はどこを探してもなかった天ぷらだらけになっていて、なんだと思ったら年越しそば用の天ぷらだった。そういえば蕎麦屋はあっちもこっちも行列で、自分がいつも行く蕎麦屋はもう店では蕎麦を出さずにお土産のそばセットの売店と化していた。それでも何でもかんでも値上がりしていて、いつまでも昔の価値観の中に暮らしているもんだから、値札を見るたびに「あ、高い、身分不相応だ」と逡巡してしまう。
まだ年賀状をなんにも準備していない。構想だけは固まりつつある。アハハ、偉そうである。
