ほぼ足りてまだ欲 その先

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芸能人

 大阪の会社の女性マネジャーを殴りつけて30万円の罰金を科せられた芸能人が事件から2ヶ月で早くも復帰だという。「早くも」と書いたから私は反対なのかということになる。実はどうでも良い。その時の状況がわからないので、何ともいえない。ただ、殴るという行為が罰金を払えばすむということではないのになぁということ位か。もう一つはその女性マネジャーが若い時からその会社に出入りしており、米国に留学から帰国して正式社員として働いていたことで、「帰国子女は・・」というような指摘をされたり、「生意気だ・・」といわれたりしている。生意気だったら殴って良いとはならない。暴力に訴えたらそれはもう話にはならない。身体的な暴力もあるし、精神的な暴力もある。
 最近の傾向として感じるのは、物事の価値観がどんどん後退してきているという点である。時代を遡っている、といった方がよいかも知れない。こうした傾向が肯定されると、かつての「チームのためだったら全体の方向性を乱す動きは強制してなおすしかない」ということを肯定していくことになる可能性が高い。個々の動きが制限されていくことを肯定することになる。「非国民」という言葉がまた大手を振って歩くことになりそうである。
 そういう意味でも、こうした誰もが見つめる対象である芸能界がこれを肯定するのであれば、社会の動きはそっちに流れていくことになるだろう。嘆くべきだ。皇室に関する話題、北朝鮮絡みの話、体制批判、マイノリティー・オリエンティッドのような話題を書くと必ず匿名で批判を書き捨てていく人間が現れることがすでにその傾向をあらわしているといって良いだろう。インターネットの匿名性がかきすて文化をより加速して、教養をかなぐり捨てろと耳元でささやくのだろうか。