インターネットラジオを聴いていたらなんと驚いた。オーストラリアの首相、ジョン・ハワードがオーストラリアは今後中国とFTAを構築すべく正式に話し合いにはいるとコメントしたからである。つい先日パキスタンが中国とのFTAについて表明したばかりである。オーストラリアの貿易大臣は先週北京に滞在しており、その下打ち合わせをしていた模様。それにしてもオーストラリアは非常に気楽にどんどんアジア各国に対して乗り込んでいってしまうという印象を昔から持っていたが、この考え方は相変わらずのカジュアリティ現実主義（そんな言葉はこれまで聞いたことはないが）から見るとそれほど不思議な発想ではない。しかし、現実的に成り立つのか、オーストラリアにとってどれほどのメリットとなって結実するのか興味深い。
オーストラリアにとって最大の貿易相手国は日本であるが、ここのところの中国の超大消費国への転換が、オーストラリアの石炭、鉄鉱石等の鉱物資源を中心として大きな貿易相手となり、今や第三位の相手国となっている。日本産業界のリアクションが楽しみ。
