ほぼ足りてまだ欲 その先

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宮武外骨

 「しばしばこの明治、大正・昭和三代にわたり、反骨のジャーナリストとして、国家権力を相手どり、身を賭してタブーに挑戦、平民主義者としての立場に徹した」(庄司浅水:反骨の人外骨)宮武外骨の著作集を河出書房新社が出版しているのを初めて知る。1986年の初版本で外骨の著作を原則的に復刻したもので、全八巻。だから、現代読みに置き換えておらず、かつての活字をそのままという奴。さすがに私には読みやすくはないのだけれど、外骨らしくて、ひとつひとつにまともに反応してしまう。東京大学には残されているというのは親戚という吉野孝雄氏の著作で知っていた。
 今の時代は多分既にこの種の書き物をブログで淡々と、切々と、粛々と(何もこの言葉は自民党の特許じゃないんだから)、ぶつぶつと書き続けている人がいるだろうと思うと、あながちつまらなくもない。今のうちのそうした人のブログを見つけておいて、将来、売り出すと面白い・・・だろうか・・・。いや、自分で出版するに違いないな。