ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

すてたもんじゃない

 帰りの都バスの運転手さんはとっても愛想が良くて、はきはきしていて気持ちが良いなぁと思っていた。子どもが乗ってくれば「ハイお待たせしましたねぇ」と声をかけたり、お年寄りが乗ってくれば「掴まって下さいね」と云いながらルームミラーで掴まるのを見ている。ただマニュアルだから、といっている人とは根本的に違う。そこへ中年の男の人が乗ってきたんだけれど、5千円札を持っているだけ。するとその運転手さんが「どなたか5千円札を崩せる方がおられませんか?」と声をかける。すると、中程に乗っている30歳位の女性が楚々と立って、両替してあげた。運転手さんが「ありがとうございます!」と大きな声で言ったけれど、私は拍手したい位だった。
 そういえば昔はこういうことが普通にあったものだったなぁと思い出す。あの頃は、何か荷物を持っている人が立つと、「そのお荷物、持ちましょう!」と膝に預かったものだった。それが当たり前だった。中学一年生の時にパンパンにふくれた通学鞄をどこかのおばさんが膝に預かってくれた事があった。戦後の日本人って結構フレンドリーだったんだなぁ。かつて外国に出ると「日本人はポライトだから」と良くいわれたものだった。それはカジュアルじゃない、という意味と同意義だったのかも知れないけれど、ただただ、ヘジテイトしていたに過ぎないなぁ・・。本当はもっとカジュアルで、フレンドリーだったんじゃないかなぁ。