ほぼ足りてまだ欲 その先

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都バス

f:id:nsw2072:20190320172952j:plain:w360:left 昨日は外国にいっている若い友人が一時帰国したというので、いつもの友達連中が集まって、仲間の夫婦がやっているマグロ屋さんでパーティだった。
 都バス二本を乗り継いでいけばシルバーパスで行かれる。途中の停留所で2-3人の人が乗ってきたと思ったが、バスが出ない。時間待ちかなと思ったら、そうじゃない。爺さんがひとり乗ってきた。しかし、この爺さん乗ってきたと思ったら、そこでやおらポケットから財布を取り出し、シルバーパスを取りだした。バスの運転手は、しばらく待って、爺さんが手摺りにつかまったところで走り出した。「お捉まり下さい」といいながら。するとその爺さんがやおら「座ってもいないのに、走り出すんじゃない!ばかやろう」といった。信号が赤で止まったら後ろにいって座った。座ってからも「都バスは都民の税金で走ってんだ、ばかやろう」ともいった。いいすぎだなと思った。こういうのは爺さんに良くあるパターンで、別に驚きゃしないけれど。
 そのバスにそれぞれが乳母車を横に置いた若いお母さんがふたり乗っていた。これはなかなか大変だなぁと思っていた。私が降りる終点で、彼女たちは降りた。「お手伝いしましょうか?」と声をかけたら案の定「結構です!」ときっぱり。それぞれが苦労しながら降ろした。もうひとり手伝いがいれば片方ずつ持てば良いから楽なはず。さっきの爺さんじゃないけれど、日本では手伝って貰うのもおっかないんだろう。ましてや得体の知れない爺さんだもの。これが若者が声をかけたのだったらどうだっただろう。
 日本では、他人に対する気配りは、される方もする方ももはや慣れていなくなっちゃって、ぎこちない。