ほぼ足りてまだ欲 その先

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知らなかった

 国民新党代表となった綿貫民輔衆議院議長はいずれにしろ今回の選挙で苦戦を強いられることになりそうである。綿貫氏は昭和2年4月30日生まれ。今年78歳である。母方の実家は富山の宮司の名門綿貫家。父は綿貫家へ婿として入った。同氏はカネボウに入社後実家家業の砺波運輸を継ぎ、県議に出馬。31歳で県議。昭和42年富山二区から衆議院に立候補。4万7850票で次点。松村謙三(当時83才、元厚生・文部・農林大臣)、正力松太郎(81才、元国務大臣読売新聞社社長)が引退した昭和44年の選挙で当選。6万3693票獲得。平成2年建設大臣。平成3年党幹事長。元小渕派会長。平成12年の総選挙では15万200票を得て次点との差が10万票を超える。この年第70代の衆議院議長に就任。(ご本人のHPから)
 実はこの砺波運輸というのは現在のトナミ運輸のこと。あの内部告発した社員を干しに干したことで有名。もちろん郵政公社の提携民間運送事業者(16社)の中に入っている。あの内部告発した社員は本当についていないというか、四面楚歌だったことだろう。現在の社長は綿貫勝介氏。前社長の南義弘氏は綿貫氏の父方の実家の系統ではないだろうか。そして綿貫氏は未だに本人も現職の神職だそうで本人のサイトには神職の衣装に身を固めた写真がアップされている。(だから、国民神道(こくみんしんとう)?
 さて、その綿貫民輔氏が会長を務めるのが財団法人の「昭和記念聖徳財団」である。尤も昨年7月現在の資料を見ただけだから今は違っていたりするかもしれない。で、この財団は何をする財団なのかというと、事務所は立川にあって、その中心となるのは「昭和53年から昭和天皇の在位50年記念事業として整備している国営昭和記念公園の「緑の文化施設ゾーン」に、緑を愛された昭和天皇のお姿や、昭和天皇香淳皇后の御遺品等を展示する施設として建設されている昭和天皇記念館に展示する物をこの財団が担当するということになっているらしい。緑の文化施設ゾーンというのは立川口から入ってすぐの所にある。施設は国土交通省が建設をしていると書かれている。
 知らなかった。この記念館なるものが建てられているのも知らなかった。もっと知らなかったとびっくりしているのはこの昭和記念公園がこういうものだったということを知らなかったということ。あの公園はずいぶん昔にいったことが数回あるのだけれど、未だに完成していないってんだなぁ。整備し始めてもう27年経つんだけれど、まだ完成していないんだって。これきっとこれから先もなかなか整備が終わるってことはないのかね。なんだか、終戦直後に靖国神社が考えたという若い人たちが集まり、意識しないで立ち寄れる、そんな場所にしたかったというコンセプトに酷似している。そうか、エジプトやヨーロッパの歴史的建造物の中には建造を初めて何十年、百何十年なんてものがあるんだから、あの昭和の天皇を畏れ多くも記念するべき施設はそう簡単に完成しちゃあいけないんだろう。
 こんな財団法人の会長さんをそんな扱いしちゃっていいんですか、小泉さん。それにしてもこうやって見ると世の中魑魅魍魎跋扈すると表現するのにまさにぴったり。そりゃこういう世の中じゃなかったら、水戸黄門のドラマがあんなに人気になるわけがない。なにしろ現実と大きく違うからみんなが憧れるんだもの。