二週間に一度の保阪正康氏のレクチャーの日でございます。昨夜なかなか寝付けませんで、多分寝たのは明け方の午前4時近くではなかったかと思いますが、目覚まし時計の音で8時半に起きました。4時間しきゃ寝ていません。目覚ましをかけておいて良かった、良かった。会場に15分前に到着しましたら、いつもの席がガラガラです。多分朝からの雨に足元がおぼつかない方々が自重されたのでしょうか。
本日の話は昭和天皇と今上天皇を取り上げたものでしたけれど、最も面白かったのはいつから旧日本軍部の暴走が始まったかという部分で、大正時代、昭和天皇が摂政宮となってから、大正の御代が終わるまでの5年間、保阪さんはいつもこの期間を重要視されますが、大正デモクラシーの余韻を持って政党政治が確固たるものであった時期だというのです。昭和の時代になってからの最初の20年間が軍部が天皇を良いように使い回した期間になってしまったけれど。
日本は一体なぜ神の国なのか。皇軍の皇はなぜ皇なのか。昭和天皇が戦後実施した行幸は一体何のためだったのか。うんうん、なるほど、なるほどといいながらどんどんバンバンメモしまくりの90分でした。
第二次世界大戦で各国は一体いくらの金を遣ったといわれているのか。日本があれだけ戦いながら遣えた金は米国のどれほどに当たるのか。じゃその足りない分を日本軍はどうやったのかといえば「神の国だからその崇高たる精神力」で埋め合わせていたのだった。
昭和天皇実録が出てから様々な書物が刊行されておりますが、本日保阪が引用した資料の中にこんな本があります。
- 作者: 井上亮
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/04/06
- メディア: 単行本
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なんでこんな表紙にしたのか、編集者の意見を聞いてみたい・・・まだいっている。