ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「ご遠慮下さい」

 電車が始発駅から走り始めると車掌さんが運行予定時間の説明をしたりしたあと、「携帯電話をご利用のお客様にお願いを申し上げます。優先席の周囲では電源をお切りいただき、その他の関ではマナーモードに切り替えの上、電話による会話はご遠慮下さい」という。つまり、これは乗客が遠慮をするかしないか、という行為だという考え方を鉄道会社が思っているということである。だから、遠慮をする気のない乗客はそんな行動を取らなくても「あぁあの人は遠慮をする人じゃないんだな」というだけで、ルール違反でもなんでもない、ということになる。
 ペースメーカーを入れている人にとっては死活問題で、いくら距離的にはかなり近いところに持って行かなくては電磁波の影響が起きるとはいえない、のだとしてもご本人には大変に不気味なものである。「遠慮する」かしないかという程度の問題ではないのだ。死ぬか生きるかという問題である。これはもっと明確に説明する必要がある。云わなくてはわからない人というのはいるのだから。
 そういえば東京メトロの車輌は優先席の前のつり革が黄色くなっている。どういう意味だろう。優先席を優先席だと認識しない人がいるからだろうか。そういえば一昨日はおっさんが荷物を自分の横にどかんと置いて、何人もの人が立っていても平気でいたっけ。「もう、そんなことに気を遣うほどこっちゃ暇じゃねぇんだよ」ということか。忙しいって、きっとえらいことなんだろうな。