ほぼ足りてまだ欲 その先

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毎日新聞退社後

 こちらの方のブログで知ったのだけれど、元毎日新聞ワシントン支局だった嶌信彦が今は官邸に出入りしているのだそうだ。嶌信彦は1987年に毎日新聞を退社してフリーになっているが出身は経済部。最近では「テレビタックル」で知られている三宅久之も1976年に毎日新聞を退社しているが彼は政治部である。もっとあらぬ方向に行っちゃったのは古森義久で、外信部でベトナム報道で活躍。1987年に毎日新聞の外信部から産経新聞に転身。鳥越俊太郎は1989年に毎日新聞を退社。鳥井守幸の毎日新聞退社は1991年である。この辺は毎日新聞社会部からサンデー毎日経由で、如何にも毎日新聞出身者らしい動き方という気が、私はしている。嶌信彦を初めて見たのは彼がワシントン支局特派員から帰国してしばらくしてからのことだと思うけれど、毎日グラフを拡げて彼がワシントン時代にやった仕事について語っているところだったのではなかったかと思う。当時、私が接触した毎日新聞の方々はとても興味深い個性を持った方たちで、誇りを持っていう、いわゆる「ブンヤ」さんだった。そんな方たちのことを想い出し、最近の毎日新聞の気骨のある記事の書かれ方を見ていると、かつての風前の灯火だった毎日新聞が嘘のような気がしてくる。そんな私の毎日新聞に対する印象造りに一役買っていたはずの嶌信彦が今やお坊ちゃんのご意見番になってしまっているのかと思うと甚だ残念で仕方がない。そんなことは三宅辺りのロートル(ま、私たちも既にそうだし、そもそもこんな言葉は今やもう若者には理解されないが)に任せておいて、しっかりと在野にあって正当なる批判を投げて欲しかった。