ほぼ足りてまだ欲 その先

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「そういう問題ではない」

 赤城徳彦という農林通産大臣政治団体を幾つ持っているのか知らないけれど、ひとつは両親の家、つまり実家に事務所が置いてあって、もうひとつが妻の実家においているという。ま、珍しい話ではないのだろう、私は良く知らないけれど。で、その団体の経費として自分の実家に対して事務所としての家賃を払っているってことにしたり、女房の実家に払っているってことにしたりすることがせこくて、格好悪くて、偉そうに人になんか言えるようなことじゃないのは普通の生活をしていたらわかりそうなもんだ。だけれども、この場合赤城徳彦という人は別段そんなことは思わなくて、ごく当然のことだと思ってこうやってきたということなんだろう。
 こういう政治団体というのはどんな機能を果たしているのかなぁというのは毎回こういう話が出ると思う。多分、普通に誰かから金を貰ったら贈与税がかかっちゃうけれど、こういう団体に対する寄付にすれば政治資金ということになって税制的に優遇されているということなんだろうなぁ。じゃなきゃみんなわざわざこんなことしない。こうした政治団体の使われ方というのがそもそもの本来のあり方と違っていることは誰が聴いても納得するだろう。これまで政治資金規正法なんてものが議論されていくらも経つ。それでもこんなまか不思議なことをすることが別段おかしいことだと思わない、ということ自体がもうすでにおかしい。
 この国の政治家というのが本来的な意味での「政治家」の役割を果たしてはいなくて、単なる「選挙屋」になってしまっているから、こんなからくりを駆使しなくてはならないということなんだと思う。だけれども、こういうことによって恩恵を受ける人を支えることによって、そこから得をする人たちによってこの国の政治は支えられているのだから、こうした中途半端でいい加減な制度をそのままにしておかないと巧く機能しない、とかなんとか理由をつけて、「これは必要悪なんですよ」なんてことをいうのが大人なんだ、なんていったりしちゃうんだろう。そんなのは全部嘘。面倒くさいからそういうことにするというだけの話。「談合」も「必要悪」だということにしていたんだけれども、早めにたれ込んだら罰金割引にしてやるといったら途端に先を争ってたれ込む企業のことを考えれば、政治資金規正法もちょっといじったらそうなるんじゃないのかね。日本の防衛産業ダントツトップでNHKが大好きなあの企業が先頭切ってたれ込むとは思わなかったとみんながいっているらしいものねぇ。
 「そういう問題ではない」とお坊ちゃんはいっているらしいけれど、赤城お坊ちゃんの今回露見した一件は松岡の「なんとか還元水」と一体どこが違うんだろうか。そこを解説して貰いたい。