ほぼ足りてまだ欲 その先

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知らなかった

 元一等陸佐イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長だった髭で知られた佐藤正久が先の参議院議員選挙自民党比例区から立候補していたそうで、251,579票を得て当選していたのだそうだ。昨日朝のフジテレビの報道2001(どうしていつまでも2001なんだ?)にも出演していたのだそうだ。彼は先日の初登院の日に国会議事堂に向かって敬礼をしたのだそうで、それをご自分のブログに掲載されている。呆れた。
 あれっ!どこまで本当なのかは知らないけれど、TBSのNewseyeのサイトにはこんな報道がされている。

「駆けつけ警護」認めるべきで一致 (2007.08.10 22:50)
 集団的自衛権に関する政府の有識者会合はPKO=国連平和維持活動を行う自衛隊に対して、憲法上できないとしてきた「駆けつけ警護」を認めるべきだ、という意見で一致しました。PKO活動の際の武器使用は、正当防衛や緊急避難などの場合に限られていますが、10日の会議では国連の集団安全保障の問題としてとらえるべきだとする意見で一致しました。その上で、正当防衛を超えるとして憲法違反とされるいわゆる「駆けつけ警護」は認めるべきだとする意見が相次ぎました。これは、味方である他国の軍隊が攻撃された場合、駆けつけて応戦するものです。こうした事例について、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった佐藤正久氏は、当時現場では、事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことをJNNの取材に対して明かしました。「自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います」(元イラク先遣隊長 佐藤正久参院議員)佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったといいます。「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」(元イラク先遣隊長 佐藤正久参院議員)懇談会は11月までに集団的自衛権の行使を容認する提言をとりまとめると見られます。しかし、公明党が反対している上、参院選の惨敗で安倍総理の求心力が低下しており、報告書は棚上げせざるを得ないという見方が強まっています。

 集団的自衛権の解釈を説明される時にいつも語られる、同盟国が攻撃を受けている時に私たちは指をくわえてみているだけなのか、という論理がここでも繰り返されるのかという印象を受ける。それにしても現職の参議院議員が「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろう」という表現をするのは如何なものだろうか。ひょっとすると現場(この場合自衛隊の現場という意味だけれど)ではどんどんこんな発言はされていて、それに逡巡するものは「非国民!」とかいわれちゃっているのかもしれないなぁ、と毅然と目を見開き、胸を張りて輝ける故国の青空を見つめる髭の隊長を思い描いてしまいそうだ。それにしてもどうしてアラブ圏に行くとなると誰も彼も髭を生やしたくなるんだろうなぁ。