NHK総合テレビの午後7時のニュース番組で「グッドウィル 違法派遣VTR」というニュースが流れた。「新規に登録する労働者への説明会のためのビデオの中で、禁止されている警備や建設現場での業務が派遣の対象となる仕事として紹介されて」いるというのである。堂々とこのビデオを去年も使っていた支店があると複数の社員が証言しているそうで、画面にも顔は映らず声も変化させて社員が語っている。これもまた内部告発だろうか。こうしたビデオを見た登録者はどう思ったのだろう。仕事になるならと別に気にしていなかったのだろうか。その社員の説明では、そういう派遣先に限って500万円からの仕事になるので、これを止めてしまうともうそれだけで売り上げ激減になってしまうからノルマをうるさくいわれる中でやめる訳にはいかないのだと説明をする。多分そうした派遣をきちんと止めたら今のお客さんのうちの三分の一は取引できないことになるだろうとも説明していた。
「グッドウィル・グループの広報部は、ＶＴＲについては「問題がある内容が含まれていたことは事実で、おととし７月に内容を改訂した」としています。また、違法な派遣を続けているという証言については、「ノルマ達成のために違法行為を容認している事実はなく、不適切な派遣をした社員は処分の対象としている」と説明」しているそうだ。つまり2005年7月までは正々堂々と禁じられた分野への派遣を請け負っていたと説明していることになる。それは2006年の労働者派遣法改悪の前だということである。
やっぱりなんだかんだいっても、儲かる美味しい話に手をつけていない訳がないということか。厚労省がなんといおうが、法律を作ったらそれで、仕事は終わったと思っているいつものやり方そのもの。それでいながらいけしゃあしゃあとまたまた要望に及んでいる経団連とはなんだろうか。
