ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

自民党総裁選

 どうやら福田がお坊ちゃんの後をやりそうだけれど(あ、こっちもお坊ちゃんだったなぁ、態度は大きいけれど)自民党もこうしてみると本当に大した奴はいないんだなぁと今更ながらである。時代はもう70代の指導者を歓迎しないのではないのか。後藤田正晴河野太郎の時代はまだ来ないのだろうか。チルドレンがごちゃごちゃやっているけれど小泉のような、自民党だけでなくて日本という国の根幹をもぶちこわしてしまった男に今でもしがみついている泡沫議員なんてもういらない。みっともないことこの上ない。ゆえなき人気に頼らなければこの近代国家は成り立たないのだろうか。だとしたらやっぱり未だ民主主義を会得することのできない歴史の浅い国家だというしかないだろう。小泉がやってきた「改革」というのは国民が、ではなくて「ある階層」が、濡れ手で粟をつかむという体制を作り上げるということであったことを忘れない。自民党が、そしてそこにつながって儲けようと手ぐすね引いて待ちかまえている階層のための改革であったことは火を見るよりも明らかである。
 いわゆるチルドレンがテレビに出てきて、「この政治的非常時にあって」と発言する。この状況を生み出したのは誰で、それはどこの党の話だというのか。勝手に「非常時」にしてしまったのはいったい誰なんだ。
 こうしてお坊ちゃんが「最高権力」をぽいっと放りだしてしまった中で、キャノンの那須工場がようやく偽装派遣で摘発されるという情報が流れている。まだ、当局が本気になっていなかったことに大きな驚きを覚える。国会での参考人招致で既に大いに明らかになっていたにもかかわらず、政治家の基本ともいうべきひとりひとりの、実に倫理観のない様相がこの国の根本を放り出しているといっても良いだろう。