ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ブルーズ・アナログ・レコード

 先週遊びに行っていた友人のところに自分のアナログ・レコードを並べてある。そこにその友人も自分のアナログ・レコードを並べているから全部で1000枚ぐらいあるのだろうか。彼のコレクションの中には私が当時興味を持たなかったジャンルもあって面白い。自分のコレクションの中からブルーズのレコードを取りだしてきた。渋谷のブルーズのお店の人にあげると酔っぱらって宣言してしまったのだ。ところが持って帰ってきて取りだし、それをアマゾンで一枚一枚チェックしてみるとものの見事にCDで復刻されてしまっている。こんなものを取っておいてもこうして何の意味もないことになってしまうのか。
どうやらCD化されていないらしいレコードはほんのわずかにこれだけだったのだ。

  • 「From the Beginning」B. B. King:KENTレーベル KST-533 多分1968年 LP2枚組:どこで買ったのか全く記憶にないのだけれども、多分1970年にサン・フランシスコにいた時にTower Recordで買ったのではないかと思う。何回も聴いたようだ。これは未だにCD化はされていないような気がするが、B. B.ものだからわからない。名前だけでも売れる可能性はあるんだし。ライナノーツも何もなく、スタッフの名前が書いてあるだけで、パーソナリティーもないし、データーもない。総括盤だったのだろうね。
  • 「from New Orleans to Chicago」:LONDON PS553 1966年 : JACK DUPREEのアルバムだけれども、サポート・メンバーが凄い。ブルースハープ(ここではハーモニカと書いてある)がJOHN MAYALL、ギターにERIC CLAPTONとTONY MCPHEEなんかが入っている。これもまた1970年にサン・フランシスコのTower Recordで買ったものだろう。
  • Goin’ Back Down South」:ARHOOLIE 1074 1975年 : CHARLIE MUSSELWHITEというブルースハープのおじさん。7枚目のアルバムだそうで、それまでギターでブルースを弾いたものがないが、どうやらこの前年にスタンフォード大学のブルース・クラス(あんな授業料の高い大学でブルーズの授業というのも何だかなぁという感じがしないではないけれど)で人前ではじめてブルーズ・ギターを弾いたのだそうだ。このアルバムは1971年の1月にバークレーで録音したものと1974年の8月にサンフランシスコで録音したものからなっている。あとの録音にはTim Kaihatsuという東洋系のブルーズ・ギタリスト&ボーカリストが参加している。これまであまりこの人のことを知らなかったのだけれども(本当にライナーノーツを読まないんだなぁ)、この時点まででも何回もCharlie Musselwhiteと共演しているが、彼はRobert Cray Bandに1986-92の間在籍し、かなりの実績を有している。その他にもエタ・ジェイムス、ジョン・リー・フッカー、トゥレイシー・ネルソン、バディ・ガイなんてところとも共演しているという実力派である。今でもお元気なのだろうか。この「Kaihatsu」という名前は日本語の苗字のような感じだけれども、もし、日系だとしたら一体、どんな漢字を書くのだろう。→(検索してみると「改発」と書く苗字があることを知った。世の中は長生きするものだ。)このアルバムは1979年にユタ州ソルト・レイク・シティのCosmic Aeroplaneというレコード屋で$5.85で買ったことがプライス・シールがそのままになっているのでわかる。しかし、この店がどこにあったのか、全く覚えていない。確か、この店にはプラターズの日本の復刻盤が相当高い値段で飾ってあったのを想い出す。日本語の腰巻きが巻いてあってとても懐かしかったことを覚えている。このお店では他にも何枚かブルーズのレコードを買っているのだけれど、そのほとんどはCD化されている。