ほぼ足りてまだ欲 その先

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降臨節第4主日

 明後日がクリスマス。この季節になると毎年思い出すことがあって、毎年といって良いほど書かずにはいられない。
 私がまだ小学校に入る前だから半世紀以上前の話だけれど、うちの近所にプロテスタント系の女学校があり、そこの教会の日曜学校に通っていた。誰のどんな動機でそうなったのか知らないがいつの日からか毎週日曜日になると5円玉をひとつ貰って出かけた。それは献金なのである。そうして一回行くと帰りには綺麗なカードを貰えた。そのカードには後光が差したような手を組んで祈っている天使の姿やマリヤ様の絵が描かれていてなんだか申し訳のない様な綺麗なカードだった。
 で、当然クリスマスが来る。毎年クリスマスにはその女学校の中高生から日曜学校の子どもたちまでが一緒になってイエス・キリスト誕生物語を分担して演じる。日曜学校の子どもたちがまず東方の三人の博士の語りを演ずる。その三人のひとりが私だった。役割が決まってから何週間か会ったと思うのだけれど、私は全然練習に行かなかった。そのまま頬っかむりをしてしまえば無罪放免になるだろうと思っていた。ところがとんでもない話で、当日になって日曜学校のお姉さんが迎えに来ちゃったのである。すっかり放免になると思っていたのに気がついたらその舞台に私は立っていた。勿論セリフのひとつだって頭には入っていないのだ。どうなる・・・。どうにもならなかった。私はただ立ちつくし、相手の子が私のセリフを私に小声で教えてくれ、私はそれを小声で復唱したに過ぎない。昔から、こんな正確だった私はさぞかし、嫌がられたことだろう。勿論その後私はその日曜学校に行くことはなかったから、多分そのままやめてしまったのだろう。クリスマスが来るたびにあの時の周りの人たちに謝るしかない。

 それと同じことをここ三年ほど何度も繰り返すことになってしまった。多分周りの人は、あいつの云うことくらいあてにならないものはないといっておられることだろう。間際になると様々なことが起きる。そしてそうした様々なことに振り回されるようになったといって良いだろう。昨日のそうしてドタキャンをした。
 それに引き替え、今日演じた子どもたちはきちんとみんな役割を本当に果たしていた。挙げ句の果てにひとりで唄ったりするのである。
 明日のクリスマス前夜の礼拝は午後4時くらいから何度にも分けてあり、最後は午後10時半から。明後日の当日も礼拝が2回ある。