季刊「あっと」10号
オルター・トレード・ジャパン編 太田出版発行
特集「国内フェアトレードとしての産直提携」、上野千鶴子の「ケアの社会学」は第9章。鎌田慧が1920年の八幡官製製鉄所の罷業事件から初めて「叛乱の記憶 -工場最深部から撃て!」。なんと読み甲斐のある雑誌であることか。八重洲の大型書店では現代思想なぞと一緒に哲学の棚にある。
「図解昭和史」
- 作者: 保阪正康
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/12/18
- メディア: 大型本
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月刊「小説新潮」1月号
これまでこの手の雑誌を買ったことは一度もない。なにしろ私はほとんど小説を読まない。ある人から今月号の「小説○□」に載っている山本一力の小説を読めと連絡が来た。ボーとしたまま家を出ていたから本屋の雑誌棚まできたらこの「○□」がなんだったのか全く忘れた。しかも、いくつもこの類はあるのだった。「小説宝石」「小説すばる」「小説宝石」「小説現代」のなかに山本一力は何冊にも書いている。すごいなぁ、売れっ子の作家というのはこういうものなんだと云うことをまざまざと見せつけられた思いである。良くそんなにかけるもんだと感心する。
しかし、その人が云うような、私にわざわざメールをよこして読めというようなものとはとても思えない。おかしいなぁと思いながら、八重洲の大型書店から昼飯を探しながら八重洲地下街を歩いているうちに地下街の臍に入った。細長く中央通りの方まで伸びている部分である。ここを行くとなんと静岡の著名な御茶屋さん、竹銘堂の出店があった。懐かしくて店を覗いてみたらあの「抹茶あられ」を売っていたので、思わず買ってしまう。いつからこのお店はあるんですか、とお伺いすると八重洲地下街ができた昭和38年から既にここにあったというのである。そういえば随分前、まだサラリーマンをやっていた頃にどこかで見かけたような気がしたのは、ここだったのか。そんなことをしに来たわけではなかったのだけれど、そのうちとうとう腹が減ってくる。地上に這い出るも食指を動かすような昼飯屋にぶつからない。なにしろ日曜日なんだから開いてやしないのである。
丸善に入って文芸雑誌のコーナーにたどり着くと「小説新潮」が残り2冊となっているのを発見。これは八重洲の大型書店では見なかったぞ。目次を見ると山本一力が書いている。好評シリーズ 八つ花ごよみ第三話「京橋の小梅」とある。タイトルの下に「鮨職人の修行を続ける親吉が火消しの錦絵に魅せられて・・・」と書いてある。あっ!これだ!