ほぼ足りてまだ欲 その先

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クリスマス

f:id:nsw2072:20181124214112j:plain:w360:left いつからだったのか、覚えていないけれど、幼い頃日曜日になると近所の私立のキリスト教系女学校の日曜学校に通っていました。姉ふたりと一緒に三人で通ったのを覚えています。姉ふたりはその後、その学校に入りました。毎週おふくろから5円玉を貰っていきました。礼拝中に回ってくる濃紺のビロードの柄のついた袋が差し出されて、そこへ献金の5円玉を入れた記憶があります。そうすると、マリア様や様々なカードを貰って大事に持って帰った記憶があります。なんであの日曜学校に通ったのかまったく理解ができない。わが家はキリスト教徒だったわけでもないし、その後上の姉と私が受洗しただけだ。死んじゃったおふくろに聞いておけば良かったなぁ。
 クリスマス前に、子どもたちのお芝居が例によって上演されることになりました。ひょっとすると私のことですから、自分から役に就きたいといったのでしょうか。役が振られました。しかし、セリフを覚えなくてはならないのが、イヤで、練習をサボりました。そのままサボり続ければ、その面倒をやらなくて済む、と思ってサボり続けました。ところがそれでは済まなかったのです。それがクリスマス当日だったのかどうか忘れてしまいましたが、上演の日、日曜学校のお姉さんがわが家まで向かいにきてしまったのです。行かないわけにはいきません。多分、大人の人たちから見たら、簡単なセリフで当日でもどうにかなると思ったのでしょう。しかし、サボりの子どもはなんとそのまま壇上に上がってしまったのです。困ったのは一緒にあげられた子どもたちです。何も喋らない、練習に一度も出てこなかった子どもと一緒に並んでいるのです。今から推測するに、それは三人の博士が光を見たから一緒に行こうという場面です。ひとりの男の子が私に向かってセリフを言うのですが、私は一言も発しませんから、彼は自分のセリフと私のセリフを言っています。とっても不思議な状況になってしまいました。場内はざわついています。そりゃそうです、何が何だかわからないのですから。
 それ以降日曜学校へは行かなくなりました。当然です。恥ずかしくて顔を出せないもの。