長野の友人からメール。彼の家で飼っていたラブラドールのエルザが15歳1ヶ月の生涯を閉じて昇天したという。確かに今年の夏に行った時はもうぐったりとして、前のように私のことを歓迎しているのか、あるいは悪漢でも見付けたぞとでもいうような態度で迎えていた彼女とは大いに様子が違っていて、別れはそんなに先のことではないなと思わせた。
12匹の猫を飼っていたもうひとりの友人の家では昨年から今年にかけてそのうちの3匹を失ったのだそうだ。
人間より寿命が短いペットを飼うのだから、必ず彼らの死に直面することになる。それは分かっているのだけれども、日頃の彼らの態度や動きがなんとも楽しく、嬉しく、彼らと一緒にいることがこちらを実に心地よい気分にさせてくれる。失って初めて、あれ、どこに行ったんだろうと姿を追い求め、失ったことに再び気がつき、また愕然とする。
こっちの勝手を押しつけていることには間違いがない。彼らだって、好きな時に好きなところに行って好きな時間の過ごし方をしたいだろう。だけれども運悪く人間に勝手に飼われちゃうわけだけれども、そこで人間は時には頼られる立場に立って自信を取り戻したりもする。ペット諸君に感謝である。