ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

どれが本物?

 元東京入国管理局長だった坂中英徳が法務省を退職後、それまでの主張を大きく切り換えて、日本は労働者として外国人を捉えるのをやめて、「移民」として受け入れることに早急に切り換えないと手遅れになるとまでいっている。私は2002年か2003年にあるところで開かれた日本における外国人の立場を語るシンポジウムで坂中が「この国に外国人を受けいれていく素地はないんだ」という意見を主張したレジメを配ったことを覚えていて、先日彼が全く反対の立場を主張するのを知って私の記憶が全くまちがっているのかと思ったくらいである。もし、それが法務省の一官僚であったのだから官僚として行政のスタンスを踏襲するのが当たり前であって、それが今は違うのだから本来の自分の主張をしているのだ、とすると多分彼のスタンスはどれが本来的なスタンスなのか、人は容易に信頼することができないのではないか。そうだとするのであれば、彼はそれを大きな声で説明してこないと、いくらその正しいスタンスを取ったとしてもなかなか受け入れられないのではないだろうか。その点を明確に発信することをお奨めしたいものである。