日付が変わってしばらく経って、「あ、またタモリ倶楽部を見るのを忘れちまった」とやれやれとテレビをつけた。今日のタモリ倶楽部はなんだったんだろう、あのゆる〜い番組を見るとなんだかいつの間にか忘れてしまった昔の気持ちを想い出す様な気がするのだ。
で、チャンネルをあっちにやったりしているうちにNHK総合テレビにやってくると随分前に見た、NHKスペシャル、芸術祭第62回テレビ部門ドキュメンタリーの部優秀賞受賞番組と注釈のついた「日本国憲法誕生」をやっていた。そうそう、この番組は確か録画してあったっけ。しかし、NHKの番組は何故か録画したHDDからDVDに落とそうとすると許してくれないので、どうしたものかと逡巡しているもののひとつである。前に見た時も思ったのだけれど、憲法九条の条項についてのこの番組で焦点をあてている部分について、当時議論になっていたものがそのまま今、現在に問題になっていることを考えると、きちんと議論をしておくことは本当に大事なんだなぁと思うし、立法化される時に議論になっているものをそのまま放り出して「とにかく動き出して見てから考えましょうよ」という始末の仕方はきっと後世に後悔を残すんだなぁと思ったものだ。
2000年施行の介護保険法の時も様々な点に疑問が提示されたものだったし、当時苦言を呈した時にも「こうしたこれまでに整備の方向がつくられなかった分野が動き出すことが重要なんだ」と云っておられた方々も今やその問題点を強調される様になっていることを考えると、やっぱりそうなんだという意を強くする。
眼が覚めてから「今日は土曜日だからお休みなんじゃなくて、憲法記念日なんだ」と気がついて、だからあの番組が再放送されていたことに気がついた。どうも鈍い日々になっているのだなぁ。
