ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHKではいっていたのに

 『米海軍横須賀基地への原子力空母配備計画に反対する住民らが、配備の為の浚渫工事の差し止めを国に求めた訴訟の判決で、横浜地裁横須賀支部小野剛裁判長は5月12日、請求を棄却した。判決理由で「平穏な生活を営む上で受忍限度を超える危険があるとは認められない」と判断(神奈川新聞 2008/05/12)』
 この記事は各社同じような記事。
 読売は「小野裁判長は“原告らは原子力空母による放射線被曝の不安を抱いており、住民の危惧を解消するため、米軍が保有する安全性に関する詳細かつ正確な情報の入手、提供に努めることが望まれる”と国に対し、異例の注文を付けた」としている。昨日聴いたNHKのニュースでは確かにこの判決の中には「米軍原子力空母はこれまで原子炉の事故を起こしたこともないし、考えられない」という言葉が報じられていたのだが、各紙のウェブ上の記事には全く載っていない。なんでだろう。
NHKウェブ上の神奈川のニュースで発見。
ジョージ・ワシントンは過去に事故を起こしたことがなく、安全対策などから考えても住民の身体や生命に被害をもたらすような原子炉事故が起きる可能性は認められない」と指摘し、「原子力空母の配備はわが国の防衛に寄与するもので工事には高い公共性がある」とも述べたのだそうだ。
 だから「国に対して原子力空母の安全性について詳細で正確な情報を入手する必要性はなくならない」と指摘し、住民の不安を解消するため外交交渉を通じてアメリカから情報を収集し国民に知らせる努力を続けるよう求め」たのだと繋がるのであった。この辺新聞はきちんと伝えていない。
 それにしても「過去に事故を起こしたことがない」から、という理屈は実に説得力がなくて、こんな論理が通用するんだとしたら、こんなのは言った者勝ちという感じではないか。この論理で行くと東京電力柏崎刈羽原発を閉鎖しなくちゃならんよね。