文部科学省はこのほど、本紙の情報公開請求に対して、原子力政策の中枢にいた政官財関係者による「島村原子力政策研究会」の議事録を初めて開示しました。旧科学技術庁の原子力局長などを歴任した故・島村武久氏が1985年から1994年にかけて開いた勉強会の録音を起こした620ページの資料で、「原子力村」の本音がつづられています。
ただ、「公にすることにより国の事業遂行に支障を及ぼすおそれがある」との理由から、北海道幌延(ほろのべ)町の放射性廃棄物貯蔵・処分問題の経緯などを不開示としました。一方、島村研究会の議事録は都内の財団法人も保管しており、閲覧も可能です。これと照合すると、不開示部分の内容が判明しました。(しんぶん赤旗2011年12月26日)
NHK ETVシリーズ「原発事故への道程」に登場する人物(未完)
- 島村武久:1938年3月東京帝大法卒、1962年科学技術庁原子力局長、1973年古河電気工業㈱取締役副社長、1976年原子燃料工業㈱代表取締役社長、1978年10月原子力委員会委員
- 藤本陽一:東京都出身、東京帝大卒、1956年宇宙線物理学専攻、東京大学原子核研究所教授、1963年早稲田大学教授、1996年退職
- 佐藤一男:1933年福島県出身。東京大電工卒、日本原研(現・日本原子力研究開発機構)入所。原子炉安全工学部長-1993年原子力安全委員会委員-1998年〜2000年委員長-(財)原子力安全研究協会理事長等(財)原子力安全研究会研究参与「自動車がね、初めて世の中で動き始めた頃に、交通安全なんてことを言う人がいましたか?」
- 内田秀雄:1919−2006 昭和後期-平成時代の機械工学者。1957-1979年東大教授-1987年原子力安全委員会委員長。冷暖房や換気など空気調和衛生工学の研究
- 村主進:日本原研・東海研究所安全工学部長-原子力システム研究懇話会「炉心損傷事故の頻度は炉・年あたり1×10−7以下」「事故発生頻度を考えると、原子力発電所の安全性は自動車事故よりも一万倍以上安全である」
- 大崎 順彦:1921年京都府出身。旧制三高-東京帝大工航空卒-建設省建築研究所-1971年建築研究所国際地震工学部長、東京大学工学部教授-1973年原子力委員会専門委員-1982年東大退官-清水建設副社長、大崎総合研究所
- 三島良績:1921年東京出身-1944年東大卒1949年東大工学院修了-助教授-冶金学1963年原子力工学・核燃料工学、基礎工学の教授