ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

祭り

 先に住んでいた町会に遊びに行く。一年振りに出会ったおじさんに「ご無沙汰です!」と挨拶するといつもの様な役員のこしらえをしていない。どうしたのかと思ったら心筋梗塞になって入院をしているのだという。昨日から一泊で帰ってきているというのだ。びっくりした。本社の神輿が出ないにもかかわらず人出は減っている様には見えない。昨年は片側を車に明け渡していた様な気がするのだけれど、今年は全面的に道路封鎖でなんだか空が広くなった様な気がする。南部の町会は連合で仲見世に入っていく。昔は担いで入っていたから何も感じなかったけれど、今頃になってみていると何もあんなにぎっちりと狭くなっているところにいて見ていなくても良いのになぁと思うけれど、それを見に来た人にとっては楽しくてしょうがないんだろう。
 友達のところにまわってみると相変わらず知らない人たちが何人も押し寄せていて、しまいには「覆面兄弟」がやってきてアコースティックでもって何曲も唄った。凄いなぁ、こんな路地でまでライブをやっちゃうんだから。
 少しずつ人が集まりだした頃、十人ほどの二つ三つのカメラを首から提げた明らかに65歳以上のおじさん、おばさん軍団が登場。軒先の提灯やらその辺の街角にやたらとカメラを向ける。そのうちには脚立を肩に抱え、カメラをぶら下げた人たちまで通りかかる。足ごしらえを見たって相当に撮影に出かける人たちの様だ。この頃はネット上でも発表するチャンスがあるし、なにしろお金持ちも増えているんだろう。昔こんな高価なカメラをこんなにぶら下げて歩いている人なんてこんなにはいなかったものなぁ。思わず三台のカメラにそれぞれ異なるレンズをつけている人に「一財産抱えて歩いているんですねぇ」なんて声をかけたけれど、どう思っただろうなぁ。
 ドラムの先生がちょっと変わった色の半纏で現れる。なんだと思ったらお囃子の半纏だった。なるほどさすがにドラムの先生のお囃子はうまい。すっかりへべれけになって這々の体で帰宅。