ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

Hobart→Sydney

 やっぱり目が覚めると雨だ。そして寒い。ところがテレビの天気予報を見るとSydneyも雨だけれど、最高気温が27℃にまで上がるといっている。Hobartではフリースを着てもまだ寒いと思うくらいだから随分な差がある。
 テレビでようやくわかったのだけれど、豪州のサッカーのナショナル・チーム、「サッカルーズ」は昨夜バーレンでの試合で、さんざん押しまくられたにもかかわらず、最後のロスタイムに入ってから18番のMark Brescianoがゴールを決め、1-0でバーレンを破ったそうである。恐ろしやオージー・サッカー。ゴール後の呆然とするBrescianoが印象深い。豪州の代表チームといえば前日のオフィシャル練習の時に全員がMooreと書いた背番号3番のジャージを着ていたのがテレビに映った。私はみんなして同じジャージーを着ていればバーレン関係者が誰が誰だかわからなくなっちゃうというオージーっぽい冗談なのかと思ったら、かの名選手Craig Mooreは今睾丸癌と闘っているところなんだそうだ。

給油

 最後に給油してきてねと空港近辺のペトロ・ステーションのありかを書いた簡単なポンチ絵(こんな言葉、誰が考えたんだろうか)をもらっていたんだけれど、それが実に良くわからない。空港近辺まで来てからもそんなラウンダバウトもなければ、ステーションも見つからない。ひょっとしてもっと向こうなのかと空港の入り口にあったランダバウトを通り越していって見ると、Port Arthureの方にむかう橋を渡る。まさか、こんな筈はないだろうと思うけれど、とにかくそっちに行くしかない。橋を渡りきって街中にはいるところにラウンダバウトがあり、そのランダバウトにまさに面してスタンドがあった。つまり、この地図を私の感覚の4倍くらいに拡げて考えるのがこちらの人の尺度にあっているのかも知れない。

レンタカーを返す

 「All Rent-A-Car Return」という看板に従って行くと結局は借りるときに乗り出したところに戻った。荷物を降ろしているとすぐそこの車の中にいた係員の兄ちゃんが出てきて例の無線端末でなんかやっている。結局私が走った距離は1,195kmだったそうだ。いずれにしろ何ら問題がなくて良かった。それにしてもこんな具合に車を運転してあちこちいけるのは後何年間だろうか。早晩難しくなるだろうけれど、その限界をどうやって見極めるというのだろうか。

チェックイン

 QANTASのカウンターは2時間前に到着しても誰もいない。こんな時間に空港にやってくる奴はきっといないんだろう。QANTASとJet Starの共同運航便のメルボルン行きがチェックインをしている。しばらく経ってVirgin Blueのカウンターが開いた。すると三人の中国人のとても若い女性がやってきた。それぞれ大きなバッゲッジをチェックインするのだけれど、手荷物をその辺に放り出していってしまう。しかもこの雨のホバートにおよそ似つかわしくない大変派手な格好だ。芸能人だろうか。それにしては三人だけだ。
 QANTASのカウンターに人が来る。前に並んでいる東洋人の若者が手荷物からワインを三本取り出している。そしてそれをチェックイン・バゲッジにしまい直している。そういえば私も手荷物の中に大きな水のボトルを持っているんだけれど、誰も何もそれをとがめずに搭乗口まで来てしまった。
 それにしてもセキュリティー・チェックはここも大変にゆったりしていて緊迫感なんてひとつも転がっていない。そういえば5年前にメルボルンか、シドニーからホバートへの飛行機の中で暴漢が木の杭を振り回して捉えられたという事件があったことを想い出す。木ならば金属探知機に引っかからないといっていた。あの事件、もう誰も覚えちゃいないな。
 待合室の中は無線LANがばっちりだ。Telestra, Big Bondその他の契約でも繋がるらしい。
 いよいよ搭乗口が開くという雰囲気になって何人かのひとが並びはじめたので、当然後ろの席の筈の私は早めに列に加わる。すると目の前に三人の東洋人が並んでいるのだけれど、どうも日本人ぽい。その後ろについてみるとなるほど日本語である。私と同じ年くらいのご夫婦と30代後半と覚しき娘の三人である。ところがこのお嬢さんがお父上を「おとう!」と呼ばれるのである。いったいどちらの方だろう。ゲートの入り口で娘ひとりが係員に止められる。なぜだかわからない。なにか特別なことがあるのだろうか。
 後ろのタラップから上がると、くだんの娘はもう既に前から上がっているのだけれど、彼らの席は後ろからふたつめだった。私の席は後ろから6列目で、格安切符の常習者としては比較的前の席をもらったわけだけれど、もちろん通路側で窓は見えない。機内で出たのはローストビーフのサンドイッチで自分が頼むときは決して頼まないメニューなんだけれど、こうして出されると結構旨いじゃないかと食べてしまう。シドニーに着いてみると例の東洋人三人の荷物はとてつもない数に上り、カメラ用の機材が入っている。いったい何ものなりや。私はそのまま電車でサーキュラー・キーまで行き(city-circle経由のtown hall行きだった)、そこからタクシーで橋を渡って16ドルだった。North Sydneyで電車を降りてあの坂を鞄を引きずる元気はないのだ。