ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

TBSテレビ

 『シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』が放映された。長い。19時前から始まって、事前のレクチャーがあり、ドラマになる。クセのある役者ばかりが次から次に出てくる。東条英機ビートたけしが演じると聞いていたので東條をどのように描いていくのかと思っていた。結局小心翼々とした東條自身を描こうとしたのかも知れないが、むしろ逆の結果となった印象がある。統帥部が当時めったやたらと統帥権を振り回したことは事実であって、そこが描けていたことは監修の保阪正康の考えそのものだろう。最後に新聞記者が「私たちはこの戦争が何だったのか、その本質をきちんと明らかにしなくてはならない」というところが保阪の最もいいたかったことだろうと、日頃の話から推察することができる。
 石井秋穂が長生きをしたと知って、あれだけ様々な人に会っている保坂だからきっとあっていたに違いないと思ったら保坂が出てきて彼の印象を語っていた。保坂は一体全体、何人の人たちにあって話を聞いたのだろうか。
 保阪と粟屋憲太郎とは接点は多分ないだろうと思うし、だから二人は認識していないと思うが、二人とも共通していっていることがある。それは米国の国立公文書館だけでなく、東京裁判に関係した各国には必ずそれぞれが抱えている「あの戦争」に関連した資料文献があるはずで、それをこれからの若い研究者たちに継続して調べていって欲しいということだった。東京裁判の判決から60年も経っているけれど、まだまだ調べ尽くされていない部分が大いに存在するということだ。その観点からも若い研究者が少しずつ増えていってくれることを希望したい。その観点からも保阪にもまた若い人たちに伝えるチャンスを持ってもらいたい。
 友人から電話があって、Merry Chiristmasの挨拶とこの番組を見ているか、の声を掛けていただいた。感謝!