(自民党)森喜朗元首相は政治献金300万円とパーティー券代100万円、山口俊一首相補佐官は献金200万円、加納時男国土交通副大臣はパーティー券代200万円をそれぞれ返却する。森氏は5日、朝日新聞の取材に対し、代理人の弁護士を通じて「返還の方策を検討する。道義的観点からであり、違法性を認める趣旨ではない」と答えた。(Asahi.com 2009年3月5日22時21分)
返せばいいわけね?じゃ、小沢一郎も返したらどうなんだ?あんなにたくさんは返せないか、今更。返せる金額だったから森は許されるわけかな?ぜんぜんおかしいよ。
今日の参議院予算委員会
- 二階俊博:「パーティー券を買っていただいたという点では問題はない。しかし、道義的に考えて返却することにした」
- 小池:どこに?
- 二階:(それには答えず)道義的に・・・。
- 小池:道義とはなにか。
- 二階:予算委員会に出席していたので、その会合には出ておりません、そのように報告を聞いた。
なにを動機として、どこに返却するのかもわからないような男が経産相を務めているのがこの国の政治の実態ってことか。
小池晃は自民党の政治資金管理団体「国民政治協会」に対し当該の西松建設のダミー政治団体から2003年に献金されていることを指摘。しかも報告書に記載されているこの団体の当時の登録場所が西松建設の住所であることも指摘した。この団体の管理責任者も逮捕されなくては話が通らない。
最後に改革クラブの大江康弘が質問に立つ。一瞬田母神にそっくりなこの男は誰だ、と思ったがそっくりなのは考え方だけではないのがおかしい。改革クラブは発足時に虎退治の姫に逃げられて4人で発足したけれど、あとから西村眞悟が加わって5人になる。彼が話し始めると閣僚席にはホッと安堵の雰囲気が漂い、大江は調子に乗って居酒屋のバカ談義を始める。二階俊博は抽象論、精神論になると途端に舌が滑らかになる。
小池晃が指摘するように「政党助成金」があるのだから、個別企業からの政治献金、パーティー券購入を認めるべきでないのは云うまでもない。そうであれば「政党助成金」という中途半端なものはなくせばよい。政治家が身綺麗にしなくてはならない、そのためには面倒なこともしなくてはならないのはフェアネスという観点から考えれば至極当然なことであって、これが実現できないのであれば政治を司る立場に立つ資格は本来的にはない。依怙贔屓、身勝手、アンフェアそのものとなるのは現政権与党を見れば一目瞭然であるけれど。
大企業のために存在しているからこそ、非正規労働を表して「その姿で働きたいという人が存在するのだから」という逃げを打つことができる。
それでもこうした体制を選ぶのはなにがなんでもわれわれ有権者なんだから致し方がない、という他はない。身から出た錆なのだ。それを良いことに「返せば良いんだろう」というスタンスは認めがたい。