ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

そのまま聴いたら大変だ

 漆間巌官房副長官っていう人は元警察庁長官だったんだそうで、そんなおっさんの発言。

  • 「『検察の捜査についてコメントする立場にない』と終わらせればよかったが、昔、捜査にかかわった経験もあり、一般論としていろんな説明をした。特定の政党の話が出た記憶はない」
  • 「特定の政党の、それから議員の方に、そういう捜査が及ぶというようなことを述べたという記憶は全くございません」
  • 「正しいか、正しくないかというのは、私自身も録音している訳ではありませんし、申し上げたという記憶はございません。記者の皆さんがどう判断するかということについて、それは私は基本的には記者の皆さんの判断だと」


 こんな記憶がいい加減なおっさんが警察庁長官をやっていたという事実、そしてそのおじさんが国会議員をやっているという事実、これはちょっと問題だと私は思う。
 3年間に838万円のパーティー券を買ってもらっていても、それは政治献金ではなくてあくまでもパーティー券なんだからそれを「政治資金規正法にのっとって正確に届け出ている」というのがそのまま通るんならば、小沢がいう様に“政治団体”から“政治団体”への献金はゆるされているんだから、それが如何に裏に西松がいようといまいと、そしてその原資が外為法違反で持ち込んだものだろうと、それはそれで通用しないとおかしいことになる。
 多分、小沢の第一公設秘書をしょっぴいたことによって巻き起こった反応で慌てて二階のパーティー券を問題にし出した、という雰囲気に見えてきた。

西松の二つの政治団体

 中国新聞を見ていたらこんな話が出ていた。

  • 「一回当たり百数十万—二百万円、総額約二千五百万円の参加費収入を得たパーティーをそれぞれの団体が開いていた・・ことになっていて実際には社員ら四、五人から十人程度の出席にしか過ぎなかった」
  • 「両団体による国会議員のパーティー券購入で、事実上一つの団体ととらえた場合、政治資金規正法が定める上限額(一団体当たり150万円)を超えるケースがあった」
  • 二階派のパーティーで2005年と2006年、二団体による購入額の合計が160万—180万円に上ったケースが計三回」


 しかし、形式上はこれだってなんの問題もなく整っていて、実はこの二つの団体は西松の社員が強制的に会費を納めていたダミーの政治団体なんだとしても、手続き上は何ら問題がないのは明らかだ。
 それをどうやって二階側が実はそのバックグラウンドが誰かを熟知していてそれを認識した上で行動していたのかを証明するということが果たして可能なのだろうか。何らかの証拠なくして立件は難しいのではないのだろうか。