ほぼ足りてまだ欲 その先

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大学

職員の非正規化

 昨年の暮れに東京地裁立教女学院の元派遣、元嘱託職員が期限前に雇いドメとなって訴えた裁判で原告側がほぼ全面勝利したという判決が伝えられていたのだそうで、今の今まで気がつかなかった。
 この裁判がその後そのまま決着したのか、どうなっているのかを知らないけれど、この学校に限った話じゃなさそうで、私立学校の職員は相当に目のつかない状況になっていたことは確かだ。それでなくてもかなり閉鎖された職場であろうことは想像に難くない。で、大変に恵まれた正職員と時給で雇われている期間限定の非正規職員との間にはとても大きな差があるのは確かだろうし、そのバランスがどんどんひっくり返ってきていて非正規職員の占める割合が大きくなってきていて、それが学校法人のコストカットに繋げられているのも事実のようだ。私の印象では学校法人が普通の企業と同じ観点で経営され、その手腕によってあたかも評価されているように思えるのも事実だ。

図書館

 先日、どこかの大学で図書館から借り出している書籍を返還しないと卒業証書を出さないという宣言をしたら、保護者から文句が出たという報道があった。これ自体は私はなにもおかしいと思わない。至極当たり前だと思う。こんな保護者の理屈がありだとしたら、単位が二つ足りなくて留年した学生の親の中に「二つくらいなんだよ!」という保護者が出てもおかしくない。返すものは返してから主張したらどうだ、という話になるだろう。融通が利くか利かないかという話とは別だ。
 かつて私が中途退学した大学では退学届けを出しに行くと、図書館から関連する教育センターまで、自分で紙を持って歩き、支障はないという判子を取ってこなくては認めてもらえなかった。今のようにオンラインになっていたら、一発でわかるけれど、当時はこれを退学行脚といった。
 我が母校に至っては卒業間際の学生には2月になったらもう貸し出しをしない。持ち逃げされてしまうかも知れないと危惧しているとしか思えない。進学する年には大変に不便をした。引き続き在籍することになっているのだけれど、新学期が始まって新しい学生証を配布されるまで一冊として借り出すことができなかったからだ。
 借り出していた本の返却日に風邪を引いていて行かれなかった。「EXPACK500」で送った。ネット上で確認すると翌日に到着している。これでわかるから図書館はなにもしないということか。