ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

落語

 TBS系のBS-iで「落語研究会」の放送あり。気がついたときには権太郎が「百年目」で、舟は既に向島に着いたところだった。権太郎がまるで圓生みたいな口調で語ったときに場内がわっと沸いたから、多分枕で何かやったに相違ない。番頭が酔って陸に上がってわっと騒ぐところで下座が弾いている。こんな時、高座を降りてから下座連中になにか弾むんだろうか、それともこれくらいの師匠になるというと、そんなことはしなくても下座は付き合ってくれるというものなんだろうか。
 次の落語研究会は国立小劇場で月末の31日だそうだけれど、どうせ切符なんてよっぽど頑張らないと入手できないんだろうなぁ。柳家權太樓、柳家花緑柳家小三治ときたら客は一杯だろうなぁ。番組の方は次回は扇遊だといっていた。
 ためつすがめつしているうちにこの「落語研究会」の平成21年度12回分の490席の常連席の発売の告知をこちらに発見。こりゃ大変だよ。4月5日(日)の午前8時半から赤坂BLITZ整理券を配布。前日は現場が立て込んでいるから並ばないでくれと書いてあって、こりゃあたかもそれくらいの覚悟で並ばないと買えないとでもいっているかのごときである。ま、若い人たちが一流の芸を見たら余計にファンが増えるんだろうから、しょうがないのかねぇ。年寄りはテレビで我慢するとしようか。
 ところでこの「百年目」のサゲなんだけれど、ちくま文庫の「志ん朝の落語2」のこの噺の解説に京須偕充が「『ここで逢うたが百年目』とは、古い常套句だが、まだ通じないことはないだろう」と書いているけれど、いやいや、そろそろそれは怪しいんじゃないんだろうかと思う次第。