ほぼ足りてまだ欲 その先

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NHK あの日昭和20年の記憶

 2005年に戦後60年を期して毎日一人の著名人にご自分が当時どうされていたのかをインタビューしたものを放送した。それをまとめ、当時の新聞を振り返って総集編としたものを「7-9月」「10-12月」の二編に分けてNHK BS-2で放送した。
 だから中には当時まだ健在でいらしたけれど、これまでの間に他界された方が何人も含まれている。久世光彦水野晴郎宮澤喜一古橋廣之進岡田眞澄土本典昭上坂冬子・・・。いかに戦争から時間が経っているのかがわかる。
 放送当時、何人かの方のお話は見た記憶があるのだけれど、殆ど忘れている。大村崑が米軍兵にもらった米軍の国防色をした糧食缶詰の話をした。その缶詰は開けたら中にソーセージがぎっしりと詰まっていたという。こうした缶詰は今でも売っているはずだし、瓶詰めもきっと今でも売っていると思う。私の場合は終戦直後の話ではないけれど、子どもの頃、初めてあの種のソーセージを食べた時は、それはそれはうまいなぁと思った記憶がある。だから今、何不自由なくその辺で買うことができるパリッとしたウィンナーは皮が硬くてそんなに好きじゃない。
 1969年頃、横浜の米国海軍の施設にアルバイトで出入りした頃、そこで将校にもらった米軍糧食の缶詰の中にはパンとピーナッツバターが入っていたり、スパゲッティが入っていたりして面白がって食べた記憶がある。チョコレート色の小袋を開けると中から4本はいったタバコ、ブック・マッチ、ニッキの味のついた爪楊枝、インスタントコーヒーの粉なんてのが出てきた。こんな事をも思い出した。