ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

人の性格なのか、DNAなのか

 私は大変に臆病者で小心者である上に腕力に自信がないから何をやるにしても自分のシマからなかなか出られない。当然のごとく新しいことに取り組むにはとても時間がかかる。殆ど新しいことはやりたくない。そんなことをしなくてはならないのだったら家で寝ていたい。
 ガキの頃から喰わず嫌いのものというのがたくさんあった。茄子を焼いて喰うにしてもバター焼きにしたら動物くさくて喰えなかった。植物オイルで焼く分にはなんの問題もなく旨いといって食べていた。ウナギはとても食えなかったけれど、そのウナギの蒲焼きのタレがしみたご飯は大好きだった。要するに裏の皮が見た目で気持ち悪かったのと、口の中に入れた時のくにゅう感ががだめだったんだろう。大人になってからは美味しくいただいている。
 ラム、マトンのたぐいがだめだ。あの匂いがだめだ。コリアンダーもだめだ。これまた匂いがだめだ。だから東南アジア、中近東から欧州にかけて全然だめだ。行くところがない。飲茶にいってもコリアンダーが入っている点心なんてのがある。一口喰ってガクっと来る。ベトナムのうどん、ホォーには普通に入っている。欧州ではまだマトンを避けて避けて食べることは充分にできる。しかし、安くて旨いというと北半球の西半分では概ねマトンじゃないだろうか。
 匂いがだめだ、というのは喰わず嫌いには該当しない。なにしろ私はかつてはコリアンダーは全然大丈夫だった。食い過ぎた嫌い、とでもいったらいいかも知れない。
 マトンの方は最初からだめだけれど、何度もチャレンジしたことがある。「ここのは全然匂わない」といわれて食べてもだめだった。私にとっては大嘘で、同じだった。

 しかし、こういうものは遺伝するのか、それともうちでは食べないから余計親しみがなくて伝わるのか、うちの子どもも似たようなものだけれど、もっと極端である。この私が驚くほど、だめな食材が多いようだ。そしてもちろん新しいことに手を染められない。驚くほど慎重である。不思議なものだ。