ほぼ足りてまだ欲 その先

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続・貧すれば鈍する

 別に私は何も期待していないからどんなことになってもかまいやしないんだけれど、自民党が首相選挙で若林正俊に投票するというのはいかにも悲しい。ここまで至ってこんなことをしているというのははっきり言って恥ずかしい。
 総裁選挙に立候補するための推薦人を20人から10人にすることを見ていてもこの55年体制にいつまでも固執しているこの政党にやっぱり明日はない。河野太郎の動議を退けただけで彼等に自分を冷静に見る目がないことが明瞭だ。
甘利明に至っては「白票というのは権利放棄ではない。われわれがゼロから出直して、自民党に期待する人のありとあらゆる声を聞くという証しだ。白票はこれから立派な人を選ぶということを意味する(jijicom 2009/09/08-19:40)」と発言して恥の上塗りだ。なんにもわかっていない。彼が経産相を務めていたことを考えるとこんな人でも務まった、ということの意味を考える必要がある。
 しかも、第一党を民主党に明け渡した自民党は国会の控え室を明け渡すことを「そのためには費用がかかる」という理由をつけて難色を示しているというのだ。なんと情けない有様か。実にいじましい。恥ずかしい。潔さのかけらもない。こんなことで来年の参議院選挙で捲土重来を期すなんてことをいえるわけもない。
 山崎拓(元)先生がテレビ朝日に生出演して仰る。「自民党が今一番大事なのは来年の参議院選挙です!」 いや、そうじゃないでしょ?それじゃやっぱり選挙のためだけに集まっている集団になっちゃう。いや、そういう意味じゃないことはわかるんだけれど、事ここに及んで最も重要なことは自民党がこれまでしてきたこと、この直前にしてきたことがなぜ評価されなかったのかを検討し、じゃ、どこに行くのかを明確にすることだと思うなぁ。民主党が高速道路無料化といったら千円にする、じゃやっぱりおかしい。TBSに出てきた福岡政行大きな政府、つまり高負担高福祉となる民主党政策は来年の参議院議員選挙で破綻するといわんばかりの意見を展開していた。もし、これだけの政策転換をたかだか一年間で結論を出さなければ有権者の評価が変わるんだとしたら、この国は程度の悪い偽アメリカになるということだろう。重ねてお断りをしておくけれど、相当程度の悪いものにしか過ぎないけれど。