ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

親方日の丸

 日本航空という会社はそれまで民間企業じゃなかったからこそ、ナショナル・フラッグといわれ、何かといえば国家を代表していた。だから日本航空は彼等自身も、彼等を客としてではなくて周りにいて彼等を「利用」してきた者どもも、大丈夫、大丈夫、なにしろ親方日の丸なんだから、といってむちゃくちゃをして来ちゃったということなんだと思う。あんなくだらない、役にも立たない、利用者の見積もりなんてありもしないものをでっち上げて地方の自治体の面子と土建屋のやりたいがままにぼこぼこ作っちゃった地方の空港に、採算重視の航空会社はどんどん手を引いていっちゃうのに、周りからいわれるがまま、ずるずると航路を繋げては赤字を垂れ流すことになる。従業員もかつてのレベルからどうしても落とせないものだからいつまで経っても人件費を削減できなかった。そこのところは銀行だって同じだったかなぁ。美味しいところを見る奴はいつまでも見てきた、そしてそれを許してきたいわゆる「世の中」が、もうここから先はそういうわけにはいかなくなってきた。
 ちょうど政権が交代したことが偶然なのか、あるいはそこに必然があるのかわからないけれど、これまでの政権と官僚とその周りにいたよだれを垂らして寄ってきて、金さえ出せば云うことを聞くだろうという読みを振り回してきた奴らをこれ以上のさばらしてはいけないという価値観の変化なんじゃないのだろうか。
 これを本当に続けていけるのかどうかという点がこの国の将来を決めるだろう。