ほぼ足りてまだ欲 その先

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戦争漫画 ー「私の8月15日展」

 遅まきながらではあるけれど、先週の「週刊金曜日 771号」のp.52に「歴史認識の壁を越えた漫画」というタイトルで今年の8月15日に中国の南京大虐殺記念館で開いた日本の漫画家が描いた戦争漫画展が開かれた話について作家の石川好と「丸出だめ夫」の森田拳次の対談が出ていて大変に興味深い。確かこの漫画家たちの作品の話はNHKの番組で見た記憶がある。
 ちばてつやバロン吉元赤塚不二夫石子順、上田トシ子、北見けんいち高井研一郎、山内ジョージ、横山孝雄、古谷三敏、やなせたかし・・・。
 人民日報から本を出し、それからここでの開催を粘り強く交渉してとうとう一年かけて実現したという話だ。中国側からのクレームもいくつかあったものの、二万人ぐらいが見に来たという話もさることながら、南京の日本人会から抗議が来たというのにも驚いた。
 最も驚いたのは中国の人たちは日本が米軍の空襲にさらされたという事実を知らなかったという話だ。尤も彼等は情報の制限された状態にずいぶんと長いこと押し込められていたのだから無理もない。そうでもなかった日本だって、日本人が中国でしたことをなかったことのように受け取りたがる人たちがこんなにいるんだからね。