ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

予算委員会

 自民党の埼玉8区選出・柴山昌彦(1965年生まれ、武蔵高-東大法I類(司法コース)卒、司法修習53期、弁護士、2004年4月の衆議院議員補欠選挙で全国公募立候補で初当選)に対して、鳩山由紀夫は正直にやろうとしているようで、あたかも法廷での検察側の質問に対するように答えている。これまで疑問を持たれた自民党代議士の中にこんな具合に対応していたのを観たことがない。
 これを有権者がどのように観るのか、という問題はあるだろう。「はっきりしない、毅然たる態度じゃない」と取るのか、あるいは「正直な人だ」と取るのか。
 それにしても鳩山由紀夫の周りというのはずいぶん危機感のないスタッフばかりだということになるし、お金持ちというのはお金の管理を人に任せていても心配はしないんだなぁと想像がつかない世界であることを知ったなぁ。
 「調査をして判明しているところについて修正を図っている」というのが鳩山由紀夫の答弁。
 柴山君は頭が切れるんだとは思うけれど、こうして決めつけていくやり方が多分検察のやり方なんだろうなぁと想像する。ちょうど良いところにちょうど良いのがいたことだなぁ。

 自民党・千葉7区選出・斉藤健(1959年生まれ、早実中-教育大駒場高-東大・経・ハンドボール、通産官僚-21年間、2004年埼玉県副知事、「最初はグー、齋藤健」で2006年4月衆議院議員千葉7区補欠選挙に立候補するも敗退。今回の衆院選小選挙区で敗退するも比例復活初当選)二番手。さすがに通産官僚が長かっただけあって、鳩山由紀夫の環境ポリシーについて財界のスタンスに立った演説を披瀝。

 自民党鳥取1区選出・石波茂(1957年生まれ、慶應・法卒、三井銀行1986年7月初当選):初当選同期衆議院議員として一緒に行ったというユートピア議員会でどの様にしたら誰もが代議士に立候補できるだろうかという議論をしたことを持ち出して、鳩山由紀夫に「他の誰がどうだったかではなくて、そんなあなたの今回の申し開きはおかしいだろう」と迫る。
 300人程度のシンポジウムで民主党マニフェストを読んだ人を聞いたら10人に過ぎなかった、自民党は3人だった」といってマニフェストがいかに読まれていなかったという。サンプリングとして偏向しているのはいうまでもない。
 マニフェストパラドックスを説明。マニフェスト至上主義を掲げているのはおかしいんだよと。
 閣僚がばらばらに普天間について発言するべきではないという。現場を押さえつけてでも辺野古に移してしまう方が良いということなのか。ま、前政権で彼はそれを実施していたんだから当たり前の発言か。
 海兵隊が沖縄にいることによる抑止効果をどの様に評価しているのか、緊急展開能力があるから抑止力になるんだ。これはきわめて重要なんだ。朝鮮半島、東南アジアのテロを考えるとその地域と近いところになくてはならないのだ。私たちは丁寧に丁寧に辺野古への移転を詰めてきた、と演説。
 現実に現場でどの様に環境アセスメントを進め、どの様にごり押ししてきたのかをなぜ現連立政権は反論しないのか。
 自民党菅義偉(1948年生まれ、秋田県立湯沢高-法政大・法卒、小此木彦三郎衆議院議員の秘書-1996年衆院初当選、神奈川2区):日本郵政斉藤次郎社長は天下りそのものだと追求。ヤジに対して「うるさいっ!」と怒鳴る。ようやく自民党の質問が終わる。
 公明党・斉藤鉄夫(1952年生まれ、修道高-東京工大・理卒-東京工大院応物修-清水建設、1993年7月衆旧広島1区、その後はずっと比例、6回当選)麻生内閣環境大臣:彼だけではないけれど、誰もアパの社長夫婦と鳩山夫婦とのつながりについて質問をしない。どうしてなんだろう。公明党はもう一人質問。
 日本共産党笠井亮(1952年生まれ、筑駒中・高-東大・経卒・農中退、民青国際部長、1995年参院選比例初当選、2005年衆院当選、2009年衆院比例東京。)普天間基地問題、岡田外相の過去の発言に絡んで何もやっていないと追求。雇用促進。
 みんなの党渡辺喜美(1952年生まれ、栃木県立大田原高-早大政経卒、1996年衆院選栃木3区初当選。江利川毅(元内閣府および厚労省事務次官)の人事官候補について確認、事務次官は要らないんじゃないのかと迫る。原口総務相は「渡辺大臣」と二度呼びかけ、「大臣は私でした・・」と。なかなか良いじゃないか。

 与党ともなると昔何をいったかをいちいち追求されて大変。私なんか決して政治家になってやって行かれないってことだ。それにしても鳩山由紀夫にしても岡田克也にしても、答弁に出てくると本当にこれまでの自公内閣の答弁に比べると自然体で向き合っていてあるべき国会になっているように感じる。頭の痛い問題ばかりだけれど、これまでに比べたら何倍も国会が面白くなった。