ほぼ足りてまだ欲 その先

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Vancouver

 そろそろオリンピックが近くなってきて、テレビでも新聞でもVancouverが登場するチャンスが増大している。私はたったの一度だけ、それも丁度30年前の2月の後半に多分一泊滞在した記憶があるだけである。冬のVancouverはなんだかじめじめしていた記憶があるのだけれど、あれはあの時だけの特異な状況だったのだろうか。上空にさしかかった飛行機は着陸許可を待って出力を抑えて旋回していた。下界はびっしりの厚い濃い灰色をした雲で覆われていて、その真ん中から離陸した飛行機が突然飛び出してきたあたりから何とも胃が重かった。ひとり旅で気も重かった。
 お世話になったのは新入社員の時の係長で、なんとも元気な人で、すぐさま近郊の山にスキーに行こうじゃないかと連れて行かれた。それがもうべちゃべちゃというよりも夜になって冷えてザラメになった雪だ。私はSalt Lake Cityから行ったからそれまで滑っていたのがよい雪だったから往生した。しかもユタで転けて鎖骨を打っていたからやりたくなかった。しかし、彼は自分を抑えられないほど活動的な人だった。泊めてくれた部屋は半地下のような、そのうちの子どもたちが遊ぶ部屋だった。それがどうも湿っぽいのだ。
 仕事がらみの施設を見せて戴いてからカリフォルニアに下ったときは身体がようやく乾いたような気がした。Vancouverという街の名前には大都会で公園の綺麗な街・・Seattleにも似たようなと思っているのだけれど、どうもあの記憶が邪魔をする。そういえばSalt Lake Cityでもオリンピックは開かれたことがあったっけ。