起死回生の可決だった。これまでの流れからいったら難しいかもしれないなぁと思っていた。米国人は人のことより自分、という傾向があるんだろうかと諦めていた。たった7票の差だったとはいえ、可決は可決だ。民主党からも反対票がボロボロ出ていたようだけれど、これが日本だったら問題になっちゃうのだろうか。
この法案が通ったことによって救われるのはmedicaidの対象にはならないけれど、民間医療保険料を払う余裕がなかったという層だということになる。反対キャンペーンの理由は「アメリカは自由の国であり、強制的に国から奪取されるのはそれに反している」というものだったように受け取っていたけれど、相互扶助という発想ができないのは何故かという疑問だった。
多くの移民が次から次に押し寄せるアメリカという国のバックグラウンドを発想できないとその反対思想の裏が分からないのだろうか。
日本では健康保険についても老齢年金についても国民皆保険だということになっている制度がずっと前からある。しかし、その実態はどうだろうか。この素晴らしいシステムも管理・保守の担当者がその職務をサボってむちゃくちゃにして来ちゃっていることを考えると、歯ぎしりする思いだ。